データによると、イーサリアムの現物上場投資信託（ETF）は、最近の平均の5倍にあたる週ごとの流入を記録している一方で、ビットコインは勢いが鈍化しています。
今週、イーサリアム現物ETFには154,000 ETHの流入がありました。分析会社のグラスノードは、米国に拠点を置くイーサリアム現物ETFに関連するネットフローの最新の傾向について、Xに投稿しました。「現物ETF」とは、特定の資産への代替的な投資手段を提供する金融商品を指します。これにより、トレーダーは資産を直接所有することなく投資を行うことが可能になります。暗号通貨の文脈では、これは特に重要で、ETFは従来のプラットフォームで取引されます。デジタル資産の取引所やウォレットを利用したくない投資家にとって、ETFは暗号通貨への馴染みのある道を提供します。
現物ETFの選択肢は、この分野では比較的新しいものであり、ビットコインのETFは2024年初頭に米国証券取引委員会（SEC）から承認を受け、イーサリアムのETFは2024年中頃に承認される予定です。以下のグラフは、イーサリアムの現物ETFに関連するネットフローの過去1か月の推移を示しています。グラフからは、イーサリアムの米国現物ETFがここ数週間、ネット流入を記録しており、伝統的な投資家からの需要が示されています。「今週だけで、154K ETHの流入があり、最近の週ごとの平均の5倍に達しています」とグラスノードは指摘しています。「参考までに、今月の最大の1日あたりのETH流入は6月11日の77K ETHでした。」
イーサリアムが成長の傾向を示している一方で、ビットコインは少し異なる状況にあります。上記のグラフに示されているように、ビットコインの米国現物ETFも今週、プラスのネットフローを記録しましたが、流入の規模は印象的ではなく、約7,800 BTCのみがETFに流入しました。これは平均を上回っていますが、5月に見られた高水準には遠く及びません。5月には、1日の流入が7,900 BTCに達する日もあり、現在の週の全体の流入を超えていました。
先週、ビットコイン現物ETFは明らかなマイナスのネットフローを記録しており、資産の勢いが最近鈍化していることが示唆されています。それに対して、イーサリアムは非常に良好な状況にあるようです。
イーサリアムのETF流入が一貫して続いている一方で、その価格は過去1日間でビットコインに対して劣っており、現在の価格は2,540ドルで、BTCの2%の損失に対し7%の下落となっています。
